山善、ロジス関東にロボットソーター

誤仕分けを限りなくゼロに
山善は、物流拠点「ロジス関東」(群馬県伊勢崎市)にプラスオートメーションが開発した次世代型ロボットソーター「t―Sort」のRaaS(Robotics as a Service)活用を開始した。
仕分け業務の自動化・効率化を図りながら、労働環境の改善、作業効率と作業精度の向上につなげる目的で24台導入した。量販店に出荷する雑貨の店舗別の仕分け作業に使用している。対象商品は800アイテム以上。縦3×横3㌢(重さ1グラム)~縦45×30センチ(15キログラム)まで対応する。
t―Sortは、タグが埋め込まれた塩ビシートの上を自走し、仕分け箱の中に商品を自動で投入する仕組み。スタッフは仕分けする商品のJANコードをスキャンし、商品をt―Sortの上に置くだけで作業が完了するため、「誤仕分けを限りなくゼロに近づけられる」という。バッテリーを仕分け場に設置。t―Sort自体が自動充電し、24時間稼働する。
仕分け箱の前に緩衝材の役割を果たす「ハンモックシュート」を設置することで、取り扱いに注意が必要な雑貨も破損することなく、t―Sortでの仕分けを可能にした。導入後、スタッフは従来の12人から5人に減り、作業効率も約3倍まで向上した。商品だけなく、梱包箱に同封する納品書もt―Sortが仕分けることで、人的ミスを防ぎ、出荷に関わるミスもゼロに近づけた。
今後、入庫品の仕分け作業でもt―Sortの活用を検討する。t―Sortに商品を置く作業を、AIピッキングソフトウェアを搭載した協働ロボットで代行する技術検証も進める予定。システム設計と技術検証は「当社エンジニアが担当する」という。
(2022年1月25日号掲載)