村田機械、機能強化した平行2軸

CFRPローダで高速化
村田機械は、平行2軸型CNC旋盤「MW100Ⅱ」の受注を開始した。チャックサイズはφ165㍉(6インチ)。MW100の後継機として開発したもので、剛性と搬送能力を強化し、より高精度な加工とサイクルタイム短縮を可能にした。
MWシリーズは平行に配置された2主軸・2タレットの正面型旋盤。素材の搬入から加工品の搬出まで自動化するガントリーローダを搭載した主力機として、「自動車部品の量産加工ラインにおいて、内外に数多くの納入実績がある」という。
新機種は、左右のベッドを分離して主軸の振動の伝播を防ぐ完全分離構造を採用した。MW100に比べ、横幅を165㍉狭めてコンパクトにした。
軸ストロークは、X軸130㍉(早送り速度=毎分24㍍)、Z軸110㍉(同)に設計。CFRP(炭素繊維強化プラスチック)などで高速化した改良型のガントリーローダを搭載し、さらなるサイクルタイムの短縮を図った。標準価格は税抜1290万円。
(2021年4月25日号掲載)