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中村留、ATC型複合加工機

時短ソフト搭載、世界最小の工具主軸

 中村留精密工業はツインタレットを搭載したATC型複合加工機「JX−250」を開発した。世界最小となる工具主軸を搭載し、921日までドイツで開かれたEMOショーで披露した。
 JX−250が搭載する工具主軸NT Smart Cubeは従来モデルより100ミリ以上短く、加工室が広く使える。Y軸ストロークは±125㍉でX−Y250ミリ角の加工が可能。下刃物台は原点を越えて移動できることで「左右の刃物台を使った加工バリエーションが増え、これまで以上の複合加工を高生産で行える」と言う。
 ソフトウェアでは加工時間を短縮する3つの機能を開発した。ATC操作中のアラームの簡単な復旧、チップ交換後の寸法出しの自動化、プログラムサイクルの簡単な呼出・実行の3つ。AIも標準搭載した。
 ストロークX645×Y250×Z1650ミリ、最大加工径・長さは320×1650ミリ。機械内に搬送装置を組み込める「コンパクトローダー」を搭載して、大型機で課題となっている自動化も可能にする。価格は税別6700万円から(1タレット仕様で6100万円から)。月間販売10台を目指す。

20191010日号掲載)